サルビアの会1月患者会(その2)

 TJさんが言います。

「私は、今ならば、抗がん剤の治療を終わってから手術するという方針を選んだと思います」

「でも、当時は知識もなくて、抗がん剤でがんがなくなったと聞いたので、それならわざわざ大変な手術を受ける必要はないと単純に考えてしまい、放射線治療を選んだんです」

「でも、あとで『どうして手術を受けなかったんです?こわかったですか?』などと聞かれたことがあって、その時に思ったんです。これは選択を誤ったかなって」

「その時さらに、放射線治療をやってしまうと、そのあとで手術をするのは、本当に大変だと聞いたんです。だから、手術を先に選ぶべきだったと思ったんです」

「でも、まあ今のところは再発もなく順調なので、これでいいと思ってはいますけどね・・・」

 それを聞いて膀胱がん治療後のHGさんが言います。

「私も膀胱がんの内視鏡治療を終わって、放射線治療をやろうかと言われたこともありました」

「でも、放射線治療をやると手術のキズが治りにくいと聞いたものですから、手術を受けるときのことを考えて、放射線治療は受けないことにしたんです」

「TJさんの言う放射線治療のあとの大変さっていうのはそのことですか?」

 私が説明しました。

「放射線で細胞の遺伝子が壊されて細胞が死にますが、癌細胞は再生しにくいのに対して、正常細胞は再生しやすいんです。だから、放射線ががん細胞を殺せるんです」

「でも、正常細胞にもダメージは残ります。それがキズの治りにくさという形になって出てくるんです。再生はすると言っても、やはり正常な状態と比べると、その力は落ちていますから、キズの修復力も落ちているということになるんです」

 それを聞いて卵巣がん治療後のSKさんが言います。

「放射線治療をやれない場所ってあるんですか?」

 私が答えます。

「ありますね。たとえば、脊髄に放射線がかかってしまうところです。放射線の後遺症があとで出てくることがあるんです」

「脊髄に放射線がかかってしまうと何年か経ったときに脊髄神経が死んでしまい、たとえば下半身のマヒが起こったりするんです。ですから、脊髄に放射線がかかってしまうところには、放射線治療ができません」

「それから、心臓にも同じようにあとで心筋にダメ-ジが起こる可能性があるので、放射線はかけられません」

「おなかもそうなんです。腹膜に放射線がかかると、あとで腹膜が癒着して腸閉塞になりやすくなるんです。それは、今MYさんが体験しているところですよね」

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