サルビアの会4月家族会(その3)

 ご主人を大腸がんで亡くしたKNさんが言います。

「主人が死んで12年が経ち、義母の七回忌が間もなく来ます。義母には最期まで主人のことは知らせませんでした」

「だから、今ごろ天国で二人一緒になって、義母が息子に『あれ?お前もいたのかい?』なんて言ってるでしょう」

 KNさんが続けます。

「でも主人が死んだあとしばらくは泣いてばかりいました。SSさんのご主人が亡くなったのと同じ月だったので、二人でよく泣きました」

「でも、今は義母のことばかり思います。同じような年になったからでしょうね。あのとき義母にあんなこと言ったけど、義母はよく平気でいられたわねとか考えるんです」

 お母さんを亡くしたばかりのAKさんが言います。

「泣ける場所があるのはいいと思います」

 AKさんは、まだまだ亡くなったお母さんを考えるのがつらいようです。

 久しぶりにお父さんが肺がんの治療を終えて5年経つSTさんが来ましたので、私が尋ねました。

「お父さんはどんな具合ですか?」

 STさんが答えます。

「父はご飯を食べるとおなかが痛いと言います。ほんの少ししか食べないんですけどね。それでパンを食べてるんです。それも少しです」

「なので、体重が34㎏まで減ってしまったんです。息苦しいとも言います。5分もあるくことができません。父は肺がんで左の肺の上半分を切除しました」

「手術後は残った肺もよくふくらんで、息切れもせずに元気だったんです。父は体を動かすのが大好きなんです。それで、手術のあとも畑仕事をしたり、家の修理をしたりと忙しくしてました」

「そしてあるとき、脚立に乗って家の高いところにあるものを取ろうとしたんです。そしたら、その脚立がとつぜん開いてしまって、父は落ちたんです」

「顎をまともに打ちました。それで頸椎を脱臼して、脊髄を損傷してしまいました。一時は脚も腕も動かせませんでした。それが、今はどうにか動かせるようになったんです。先生も奇跡だって言います」

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