サルビアの会2月患者会(その3)

保健師のKHさんが言います。

「私の父は膵臓がんでした。すごかったですよ、腫瘍マーカーの数値が」

「4桁だったんです。それでも無症状で、元気でした」

「父は、たまたまやった検査で膵臓がんが見つかってしまったんです」

「本当にどうして膵臓がんなんか見つけてくれたんだって思いました」

「それで父はTS-1を飲まされていました。そして副作用が出ていました」

「ご多聞にもれず下痢がひどく、貧血もひどくなっていたんです。私は、すぐにTS-1をやめさせました」

「そのあと父は元気になり、1年間くらい畑に出たりして膵臓がんが見つかる前の生活に戻っていました」

「父が動けなくなったのは最期の数週間でした。それまで、本当に元気に普通の生活を送っていたんです」

KHさんが膵臓がんだった父親の抗がん剤治療の影の部分の経験を話してくれました。

ほとんどの抗がん剤は強い副作用を持つのに、残念ながらがんを治すことができません。

抗がん剤は、がんを消滅させられなくても、少しでも小さくできれば効果があったと判断されるのです。

これが多くの抗がん剤治療の実態です。

つまり、がん患者はがんを治せない抗がん剤の副作用と戦っているんです。

がんと戦っているんではありません。

がん患者ががんと戦うのは、誤解を恐れずに言えば、命を落とす直前のわずかな期間です。

抗がん剤治療を受けるかどうかは、残された最後の時間をどうやって過ごすかを決める本当に大事な選択だと思います。

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