サルビアの会9月家族会(その4)

 KZさんが続けます。

「でも、緩和ケア病棟に移るとすぐに、夫は『オレは死ぬのか?』って言うんです」

「そして、そのまま1日ごとに何もできなくなって行きました」

「死ぬことを覚悟したような感じでした。夜はいつもうなされて、悪夢でも見ているような感じでした」

「だから、部屋の電灯を消そうとすると必ず消すなって言うんです」

「とにかく、主人は入院するのをいやがっていました」

「だから、何か症状があっても、なかなか具合が悪いとは口に出さなかったんです」

「具合が悪ければ、当然入院させられると思っていたんでしょう」

「そして、入院したら最期だと思っていたんではないでしょうか」

「だからなのか、緩和ケア病棟に入院すると一日毎に何もできなくなって行きました」

「そういう風にして最期を迎えました。もちろん、私は毎日病室に行きました」

「でも、最期の時に立ち会えなかったんです。朝、私がいない時に息を引き取りました」

 KZさんが続けます。

「主人が亡くなって2年になりますが、まだ主人のものをいっさい片づけていません。手を付けられないんです」

「気持ちの整理には時間がかかると言われますが、私にはまだまだ時間が必要なようです」

 それを聞いて、ご主人を腎臓がんで亡くして13年になるSSさんが言います。

「私は七回忌ころが区切りだったと思います。それまでは何かというと涙が止まることなく流れました」

「夫との別れは、親との別れよりもつらかったですね」

 SSさんは、去年のフォーラムで、その思いを話してくれました。

 今年はKZさんがどんな風に話してくれるでしょうか。楽しみですね。いよいよ今週末が今年のフォーラムです。

(9月家族会終わり)

"サルビアの会9月家族会(その4)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント