サルビアの会1月患者会(その3)

 残念ながら兄の膵臓がんは、すでに手術のできない状態にまで進行していました。

 とにかく黄疸と発熱を取るために最初にしてもらったことは、ステントという管を胆管に通して、胆汁の通りをよくすることでした。

 それはうまく行って、症状はなくなりました。ただ、膵臓がんの治療は抗がん剤しか方法が残っていません。

 アブラキサンとジェムザールという2種類の抗がん剤による治療が行われることになりました。

 これは、現在最も効果が期待できる膵臓がんの治療法です。

 ただ、これは手足のしびれと痛みが強く、中止せざるを得ませんでした。

 残る治療はTS-1という飲み薬による治療でした。しかし、この薬も下痢がひどく、中止になりました。

 どうしたらいいかと考えるうちに、兄は肺がんに使えるオプジーボを試してもらえないかと主治医に頼みました。

 膵臓がんにオプジーボは使えないものの、肺がんに使えるなら、それを肺がんに対して使ってみて、ついでに膵臓がんへの効果も確かめられると考えたわけです。

 それを使ってみることになりました。

 オプジーボは、効果のある場合は、かなりの効果が出ますが、副作用が強く出る可能性も高く、しかもそれが命取りになることも十分に考えられることです。それを覚悟で使ってみることになったのです。

 1回目、2回目と治療が進みましたが、なにも大きな問題は起こりませんでした。

 むしろ、再発巣が小さくなったようだと主治医が言っていたとのことでした。

 ところが、3回目の治療後から、腸閉塞の症状が起こったのです。

 少し食べるとおなかが痛くなり、吐いてしまいます。主治医は、膵臓がんによる症状と考えているようでした。

 なので、これはどうしようもないということでした。

 腹痛が強い時にモルヒネ剤を飲むよう指示が出されました。

 それで痛みは楽になっても、腸閉塞は改善しないばかりか、ますますひどくなる一方で、結局、まったく食事がとれなくなりました。

(つづく)

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