テーマ:胃がん

サルビアの会4月患者会(その4)

 ポスターを見て来た人以外にIMさんが初めて参加しました。  MYさんと胃がんを克服したUDさんががんサロンのサポーターをしている緩和ケア病棟をインターネットで見つけて連絡を取り、ここを紹介されてきたと言います。 「私の父が胃がんで亡くなって、明日が四十九日なんです。私は20年間介護を続けて来ました。最初の8年が認知症の祖母…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サルビアの会4月患者会(その2)

 私がからだのふるえについて言いました。 「アブラキサンの副作用の中には、筋肉が痛むだけでなく、けいれんすることもありますから、麻薬のせいではなく、アブラキサンによるものだと思います。これは仕方ないでしょうね」 「あまりひどいようであれば、抗がん剤の量を減らすとかを考えてもらうのがいいでしょう」  SZさんは言います。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~最後の入院

 病院に着いてすぐに呼んだ医療ソーシャルワーカーを前にして、UEさんの口からは思いがけない言葉が出た。 「私を入院させてください」  ソーシャルワーカーは、UEさんの思いつめた顔を見て、すぐに担当の緩和ケアの医師に連絡を取った。すぐに緩和ケアの医師は来た。 「どうしましたか?」  UEさんは必死に頼んだ。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~UEさんの決心

 確かにUEさんもご主人も同じことのくり返しが続くだけで、なにもよくならない生活に疲れていた。  そして今回の出来事でなによりもUEさんは、胃の中に管を入れて置かざるをえない自分の状態がよくなることはないと思い知らされた。  UEさんは思った。 「私のために尽くしてくれるのは本当にうれしいが、そのために主人は母親とも言…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~ご主人のストレス

 しかし管を抜いて丸2日経った日の夕方、突然UEさんが気持ち悪いと言い始めた。 「吐きそう。トイレに連れてって」  と言う間もなく、横になっているベッドのふとんの上に吐いてしまった。黄色の消化液ばかりだったが、ずいぶん大量だった。  吐いたというご主人からの連絡を受けて、私はすぐにUEさんの家に向かった。家に入ると、U…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~鼻から入った管を抜く

 訪問看護師から腸が動いて便が出たと報告を受けた私は、あしたどうしようかと考えた。たとえ腸が動いたとしても、管を抜いてしまえるほどには動いていないに違いない。  その状態で管を抜いてしまうと、必ずまた吐くことになる。でも、一度試してもいいのではないか。うまくいけばそれでいいし、もし吐いてしまったら、その時に管を入れ直せばいい。それ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~初めての排便

 ご主人の病気は潰瘍性大腸炎だった。ストレスで悪化する。ただ、UEさんの介護が始まっても、幸いなことにまだご主人の病気が悪くなる気配はなかった。  家に戻って1か月ほど経ったある日、UEさんが便意を催すというので、ご主人がオムツを見ると、なんと便が大量に出ていた。家に戻ってから初めてのことだった。  ご主人はUEさんに言った…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~UEさんの思い

 UEさんは続けた。 「息子は私の介護にはまったく手出しをしてくれません。でも、日曜日にディズニーランドに行ったらしく、夜に帰って来て、私の枕もとにそっとお土産を置いて行ってくれたんです」 「母親を介護するのは気恥ずかしいんでしょう。よく分かります。年頃ですからね。でも、私を気にかけていてくれたんです。それが分かっただけでう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~訪問看護師の思いやり

 訪問看護師は週3回来ることになった。訪問看護のない日の点滴の管理はご主人の当番である。  ご主人にとって、点滴の取り替えも鼻から入った管から出る排液の管理も、それほど難しいことではなかった。ただ、毎日同じことをくり返しても、なにも変わりはなかった。  訪問看護の日、訪問看護師はご主人に言った。 「お父さん、少し気を紛…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~UEさんに続いた悲しい出来事

 私が帰ろうと訪問車に向かおうとした時、UEさんのお母さんが玄関から出てきて言った。 「娘は、ずいぶん大変な状態のようですね?あとどのくらい持つんでしょうか?半年ですか?1年ですか?」  私は、どう言うべきかを考えながら口を開いた。 「そうですね。このままなにも食べられない状態が続くと、たとえ点滴を続けても2か月前後で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~鼻から入った管

 UEさんは、続けて聞いてきた。 「先生、もうひとつお聞きしたいことがあるんです。この鼻から入っている管はどうなったら抜いてもらえるんですか?」  私は答えた。 「便が出て、吐くことがなくなれば抜けます。腸がきちんと動かないとだめです」  UEさんは言った。 「そうですか。じゃあ、今は無理ですね。便は出ない…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~点滴を皮下注射で

 翌日、私の初めての往診の時には、UEさんのお母さんもご主人のお母さんとともにいた。UEさんの顔はやせてやつれてはいたが、目は明るかった。  UEさんが、最初に言った。 「先生、これからよろしくお願いします。じつは、最初にお願いがあるんです。私は点滴の注射を刺されるのが嫌いなんです」 「もう刺す血管がないので、なんども…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~久しぶりの家

 家でベッドに横になったUEさんは、久しぶりの家の空気を深々と吸い込んだ。病室のよどんだ匂いのする空気はない。消毒薬の匂いもない。やっぱり家はいいとUEさんは思った。  ただ、UEさんはご主人に言った。 「点滴と鼻から入った管が邪魔ね。これがなんとかなればねえ」  ご主人は答えた。 「そうだよね。あした先生が往診…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~退院へ

 今までの1年間の努力はなんだったんだろうとUEさんは思った。でも、いまさら考えても始まらないと、すぐに考えを変えた。 「仕方がない、このまま家に帰れるなら文句はない。鼻から入れられた管は気持ちのいいものではないが、吐き気もなくなり、のどが乾けば水を飲むこともできる」 「点滴を続ける必要がありそうだが、これも大したことではな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~腸閉そく症状の出現

 治験薬による治療も効果がなかったと言われて間もなく、治療が終わったはずなのに、UEさんを突然強い吐き気が襲った。だから、抗がん剤の副作用によって起こった吐き気ではないと思った。  これは、がん性腹膜炎が進んだために起こったものである。そのために腸の働きがストップしてしまった。それで食べたものが腸の中を進んでいくことができなくなり…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~抗がん剤の効果

 10回目の治療が終わったところで、治療の効果を確かめるCT検査が行われた。その写真を見ながら、主治医は言った。 「UEさん、少しですがむしろ腹水は増えています。おなかの症状もあまり変わりがないようですし、痛みも同じようですね。残念ながら、今までの治療は効果がなかったようです」 「それで、これからどうするかなんですが、ちょう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~抗がん剤の副作用

 点滴治療の副作用と思われるものはほとんど何もなかった。しかし、飲み薬のTS-1は下痢がひどかった。吐き気は点滴の中に吐き気止めが入っているためなのか、ほとんど起こらなかった。  しかし、下痢は突然襲ってくる。外出時には、仕方なくおむつをはいた。だから、自然に外出することが少なくなった。  3週間の服薬治療のあと、1週間の休…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~抗がん剤治療の開始

 UEさんには、現在、胃がんに最も効果があるとさているTS-1という飲み薬とシスプラチンという点滴剤を組み合わせた治療が行われることになった。  UEさんとご主人を前にして、主治医は言った。 「この飲み薬は効きますが、副作用も相当なものがあります。まず、吐き気です。それに下痢です。もちろん、個人差はありますが、ひどいこと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~病理とCT検査の結果

 内視鏡検査の時につまみ取ったUEさんの胃の一部は、病理検査にまわされた。この検査で、病気の本態が確認できる。がんかどうかの確認をするのである。  UEさんの検査結果は、胃がん、それも最も悪性のスキルス胃がんだった。  スキルス胃がんというのは、通常の胃がんがかたまりをつくり、こぶのように大きくなり、そのてっぺんが胃潰瘍のよ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~内視鏡検査を受けて

 UEさんは、内視鏡検査は初めてだった。しかし、検査医の腕がよかったからなのか、のどの麻酔がよく効いて、ひどい吐き気を感じることなく検査は進められた。  検査を始めてから少しのところで、検査医は言った。 「胃の出口とその近くのところが狭くなっています。このために食べたものの通りが悪くなっているんです。ここから、一部をつまみ取…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~胃の内視鏡検査へ

 担当医は言った。 「まず、胃の内視鏡検査をやりましょう。それから、おなかのCT撮影の予約もしてください。きょうは血液検査をしておきます。結果は、後日お話します」 「とりあえず、胃酸を抑える薬と胃腸の動きをよくする薬を出しておきます。胃腸の動きがよくなれば、便秘もよくなっていくと思います。それに、消化のいいものを食べていてく…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~いままでにない便秘

 UEさん(41歳)は、最近、便秘気味なのが気になっていた。いままで、UEさんは便秘で悩むことなどなかったからだ。  まもなく、おなかが張って気持ちも悪くなってきた。UEさんは、便秘ってこんなに不愉快なものなのかとつくづく思った。それにしても、少し食べるとすぐにおなかがいっぱいになって吐き気も催す。  このことをご主人に話す…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サルビアの会6月患者会(その2)

 胃がんを手術で治したUDさんが話し始めました。 「私は、いまちょっとしたことで悩んでるんです。20年以上ぶりの同級会があって、昔の友達となんどか集まり、こんどは旅行に行こうということになったんですが、その友達の一人がタバコをやめられずにいるんです」 「私は、胃の手術後ひどいタバコアレルギーになっていて、タバコの煙を吸い込む…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サルビアの会6月家族会(その1)

 5月の第1土曜日は連休の中日だったので、この会は休みでした。ですので、2か月ぶりの会です。  今回は、Y新聞のSZさんがこの会の取材のため同席しました。したがって、参加者の紹介をすることから始まりました。  胃がんで死んだ義父と夫の介護をしたTHさんは言います。 「私は、義父も夫も最期の時に居合わせることができなかっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サルビアの会12年11月患者会

 肝臓がん治療後のYGさんは言います。 「前の主治医は、診察の最後に必ず言ったんです。再発の可能性があるから注意しなさいって。私はそれを聞くたびにビクッとしました。不安でしょうがなくなったんです」 「だから診察の日は、家に帰るとドッと疲れが出て、ただ休むしかありませんでした。診察がいやでした。でも、見てもらわなくちゃなら…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サルビアの会'12年9月家族会(その2)

 今回はもうひとつ、SSさんのお嫁さんが胃がんと診断されたというのです。55歳の若さです。肝臓に転移があって、もう手術は無理ということだそうですが、抗がん剤の治療をすることにしたそうです。  どうしてこんなことになったかというと、もともと胃が悪く、少し食べ過ぎた時に胃がもたれるのが当然のことだったからだといいます。  若い時…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サルビアの会’12年8月家族会

 今回は、今年3月に52歳のご主人を胃がんで亡くしたKGさんが参加しました。ご主人が亡くなる前は、ご主人と一緒に参加しておられ、最後の参加が今年の1月でしたので、しばらく振りの参加です。  他の参加者にKGさんのご主人が亡くなられたことを話すと、全員が驚き、「あんなにいい体格だったのに・・・」、「まだまだ頑張るといってたのに・・・…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

胃の手術なんか受けるんじゃなかった(THさんの場合)~一人きりの最期

 THさんがそれまで感じていた息苦しさと胸の圧迫感は、酸素を吸うことで少し落ち着いていた。  そのように、酸素吸入を始めた後、外から見るとかなり元気になったように見えていたが、がんはTHさんのからだを大きくむしばんでいた。  胸部の転移巣だけでなく、腹部のリンパ節転移も拡大していて、がん性の腹膜炎が起こり、腹水も貯まっていた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

胃の手術なんか受けるんじゃなかった(THさんの場合)~THさんの最後の満足

 外来の担当医が言った通り、入院後すぐに酸素吸入を始め、それだけでずいぶん楽になった。  病室の中にトイレと浴室があったので、酸素を吸いながらなんとかすべて自分で済ますことができた。自分で身の回りのことが何でもできることがTHさんにとっては最もうれしいことだった。  入院して酸素吸入を始めてから、不思議なことに食べたものも胃…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

胃の手術なんか受けるんじゃなかった(TKさんの場合)~最後の入院

 しかし、THさんは在宅での生活の継続を選択しなかった。まもなく自分から別の病院を受診して、入院したいと申し出た。  現在までの治療の概略と副作用、そして今の症状を、その病院の外来担当医に話した。今までの主治医との確執には触れなかった。  その病院の外来担当医は言った。 「本当は、今まで見てもらってきた病院で治療を続け…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more