テーマ:前立腺がん

サルビアの会9月家族会(その4)

 KZさんが続けます。 「でも、緩和ケア病棟に移るとすぐに、夫は『オレは死ぬのか?』って言うんです」 「そして、そのまま1日ごとに何もできなくなって行きました」 「死ぬことを覚悟したような感じでした。夜はいつもうなされて、悪夢でも見ているような感じでした」 「だから、部屋の電灯を消そうとすると必ず消すなって言うん…
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サルビアの会9月家族会(その3)

 家族代表で話すのは、ご主人を前立腺がんで亡くしたKZさんです。  KZさんは、どう話していいか悩んでいました。  でも、フォーラムで話すための原稿をつくってきたと言います。それを私が代読することにしました。  前立腺がん検診を受けながら、見つからなかった前立腺がん。  初発症状は腰痛。なので、整形外科で診てもら…
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サルビアの会6月家族会(その4)

 KZさんが言います。 「主人は痛み止めもあまり使いたくないようなんです。麻薬と聞いたので、それが心配なんです。だから、できるだけ使わないようにしたいんです」  MYさんが言います。 「麻薬と聞くと確かに恐ろしいですよね。私もそうでした。麻薬を使っている人が具合悪くなり、死んでいくのを見ていましたからなおさらでした」 …
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サルビアの会5月家族会(その2)

 ご主人が前立腺がんのKZさんの悩みは続いています。 「ホルモン治療を続けているのにPSAは増え続けています。それにALPという骨が溶けた時に上がる検査値も増え続けています」 「症状は、それほど変わりないんですけどね。主治医の先生は骨を固める薬を使おうと言っていますが、それを使うと歯を抜くと骨が腐るとかいうことを聞いたのでど…
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サルビアの会12月患者会(その2)

 今回は、前回奥さんが参加したMMさん自身が奥さんといっしょに参加しました。  前回参加した奥さんの話では、ご本人は大分落ち込んでいるということでしたが、まったく元気そのものです。そのMMさんが言います。 「父親が64歳で前立腺がんで死んでいるので、自分も特に注意して来たんです。それで、前立腺がんのマーカーのPSAが高くなっ…
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サルビアの会11月患者会(その1)

 時間前から、初めて参加するMMさんが入って来ました。ご主人が前立腺がんなんだそうです。 「主人は63歳なんですが、父親が前立腺がんで亡くなったこともあり、ずっと前立腺がん検診を受けていたんです」 「なので、PSAが高くなってきてからは、泌尿器科に行ってきちんと診てもらっていました。PSAが4を超えた時には、生検をしてもらっ…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~「もう、たとえ再発しても構わない」

 確かに今までは、もし再発したらと考えると大学病院から離れることは不安だった。  しかし、KGさんは再発しても構わないと考えるようになった。もうすでに80歳を越えた。いま万が一がんが再発しても、命に関わるような状態になるまでには、さらに数年以上かかるだろう。とすれば、もう十分だ。  KGさんと同居しているお孫さんも大きくなっ…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~大学病院との別れ

 KGさんは考えた。手術の後、もうそろそろ10年になる。いままでお世話になった大学病院だが、もうこれで終わりにしていいのではないかと思った。  自分の前立腺がんは治してもらった。今は、治すために受けたホルモン治療の副作用による症状が残るだけである。  だから、いまの自分に必要なのはホルモン療法によって起こったと思われる更年期…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~ホルモン剤終了後も続く更年期症状

 KGさんにとって、ホルモン療法の終了は、更年期の症状のようないやな症状とのお別れのはずだった。ところが、ホルモン剤を飲んでいたときと比べれば少しは和らいだと言えるかもしれないが、とつぜん感じる顔面のほてりや動悸はなくならかった。  KGさんにとって、なくなるはずの症状の続いていることはたまらないことだった。眠れない日は同じように…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~ホルモン療法の終了

 KGさんの腫瘍マーカーは下がったままだった。「もう自分のがんは大丈夫なんじゃないか」と考えたKGさんは、治療を止めることを主治医に頼んでみることにした。  つぎの診察の日、KGさんは主治医に言った。 「先生、どうにもほてりと夜の動悸がつらくてしかたがありません。ホルモン療法の副作用ということですが、そろそろこの治療を終わり…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~続けた外来受診

 結局、つぎの外来受診時の採血結果で、KGさんの奥さんの腫瘍マーカーの数値はもとにもどっていた。  KGさんは、これならほかのがんの可能性があることを思わせるようなことを言ってくれなければよかったのにと思った。つい、それを口に出しそうになったがかろうじてこらえた。  自分の腫瘍マーカーであるPSAの数値も気になるところだった…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~大学病院の医師って何?

 それにしてもどうしてとKGさんは思う。妻は、結局、肺がんだった。大学病院へ2年間も通っていたのに、どうしてそれが分からなかったのか。そのことが納得できなかった。  しかし、一方で、初めて妻のレントゲン写真を見るなり、肺がんと言った医師も同じ大学病院の医師だった。どうして、この違いがあるのかと思う。  KGさんは、この落差が…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~夫婦二人での病院通い

 KGさんの奥さんは、やはり肺がんだった。したがって、左の肺の上半分を切り取る手術が追加されることになった。  ただし、前述のように、胸腔鏡手術は小さなきずですむので、手術後の回復が速い。きずの痛みも少ない。  KGさんの奥さんは、リンパ節の転移がなかったため、手術の後すぐに退院となった。なにも治療を追加する必要はなく、定期…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~肺の内視鏡手術(胸腔鏡手術)

 内視鏡手術は、今では、からだのさまざまな部位で行われるようになった。膀胱鏡から始まり、腹腔鏡、関節鏡、そして胸腔鏡である。  胸腔鏡手術は、通常、胸に三つの穴をあけて行われる。一つから内視鏡カメラ、他からは鉗子(かんし)と呼ぶ手術道具を挿入し、内視鏡カメラの画像をテレビで見ながら手術を行う。これにより、目的の肺の部位を部分的に簡…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~担当医の交替

 KGさんの奥さんは、医師に言われるままに経過観察を受けた。そうして2年が経った。まだX線写真に変わりはないという。  その春、定期の異動に当たったらしく、担当医が変わることになった。 「KGさん。つぎの診察から担当が変わります。つぎの診察は、また3か月後ですが、今度からは新しい先生に見てもらうことになります」  それ…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~経過観察の意味

 経過観察というのは、現在はほとんど問題がなくても、将来悪くなる可能性があると思われる時に、実際にその病気が悪化したとしても、すぐに対応できるよう様子を見る場合に使われる医師の言葉である。  前立腺がんでも、グリソンスコアが6以下の場合、治療をせずに様子を見るという選択肢のあることを書いた。これも経過観察であり、とくにがんと分かっ…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~経過観察

 そして、気管支鏡検査が行われたが、結果はやはり担当医が言った通り、なにも特別な異常は出なかった。  担当医はKGさんと妻に言った。 「やはり、経過観察でいいと思います。肺がんを積極的に疑うものではないですからね。自然に治った肺炎か何かのあとではないでしょうか。この3か月の間に、まったく変わりがなかったですからね。3か月後に…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~今度は妻の肺に異常

 ホルモン治療を続けるうち、KGさんのPSAは完全に正常にもどった。たしかに顔がほてるとか、胸がドキドキするといった症状が気にならないではなかったが、PSAが正常にもどっていると聞くと、それだけでなにも気にはならなくなった。  そうしてホルモン治療を続けるうち、今度はKGさんと一緒に健診を欠かさず受けてきた妻に異常があるという肺が…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~ホルモン療法の開始

 手術後のPSAが下がらないことに対して、主治医は言った。 「手術をして前立腺はきれいになくなっているわけだから、PSAが減らないのは、やはりどこかに前立腺がんの転移があると考えるのが妥当だろう」  主治医は続けた。 「とすれば、それを放って置くのは危険だ。やはり、なにか治療をすべきだろう。効果があって副作用の少ないホ…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~ゆっくり進む前立腺がん

 ただし、なにもしないで様子を見るという場合、高いままのPSAの数値を見せられて、なにもしないで行くことに本人が耐えられるかどうかが一番の問題である。前立腺がん検診としてPSAを調べることを積極的に受け入れない考えの根拠のひとつがこれである。  つまり、PSA検査で異常が出た場合、ほとんどのひとはがんに対する不安を強く感じ、前立腺…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~手術後のPSA値

 KGさんは、大きな問題なく退院を迎えた。そして、外来での経過観察となったのだが、採血のたびに主治医は首をかしげた。手術のあとに減っていいはずのPSAが思うように減らなかったのである。 「KGさん、PSAが下がらないということは、もしかするとどこかに見えない転移があるということかもしれませんね。とすれば、ホルモン剤を使って治療する…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺がんの薬物治療

 さらに前立腺がんは、男性ホルモンがその増殖に関わっているので、男性ホルモンの働きを抑える薬剤を投与する。これがホルモン療法である。内分泌療法とも言われる。  これには手術による方法もある。男性ホルモンをもっとも多く分泌する精巣を手術して取ってしまうのである。これによって、男性ホルモンの働きを減らし、前立腺がんを抑える。  …
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺がんの放射線治療

 KGさんのように検診で発見され、はっきりした転移がなく、かつグリソンスコアが6以下の時、治療を行う場合は、手術ではなく密封小線源治療という放射線治療が選択されてもいい。  これは、文字通り、極めて小さな密封容器に放射性物質を入れ、それを前立腺内に恒久的に留置する治療法である。以前は放射線源としてラドンの針を用いてこの治療が行われ…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺全摘術とは

 前立腺の全摘術では、前立腺とともに、前立腺に接する尿道の一部が切除され、残った尿道がつなぎ直されるので、手術のあと縫い合わせた傷が治るまでの間、尿道を通して膀胱の中に管が入れられる。この管のための違和感がきつい。  さらに、がんの手術ではかならずリンパ節郭清という手術が加えられる。郭清とは、きれいに取り去ることを言う。前立腺とい…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺がんの手術へ

 前立腺がんの治療方針は、年齢と腫瘍の大きさ、およびグリソンスコアによって決められる。  KGさんは69歳なので、平均余命は15年である。つまり、このままなにもなければ、平均であと15年は生きられる。これだけの余命があるということは、当然ながら、がんを完全に治す価値がある。  KGさんの前立腺がんは検診で発見され、あきらかな…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺がんの転移を確かめる検査

 この生検の結果を聞く日が来た。担当医は言った。 「やはり、前立腺がんが見つかりました。ただ、それほど悪性のがんではありませんでした。最も普通の前立腺がんと言えばいいでしょう。治療については、手術を第一に考えましょう。その前にCT検査が必要です。これはすぐに予約していただきます」  KGさんは、担当医に任せるしかなかった。 …
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺がんのグリソンスコア

 がんの悪性の程度は、がんの分化度というものを見て判断される。分化度とは、がんの組織が、発生の母地の組織とどの程度似かよっているかどうか、その程度を示すものである。  分化度が高い、つまりよく分化したがんというのは、そのがんが発生母地の組織とよく似ているということであり、悪性の程度が高くないということになる。反対に、分化度が低いと…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺の針生検

 前立腺がんの最終的な診断のための検査が、この針生検である。  前立腺が肛門近くの直腸の前に接していることはすでに書いた。したがって、この生検も肛門から行う。針を刺して行う穿刺生検だ。  前立腺全体を針で刺すため、通常6か所以上(8から12か所が多い)を針で刺す。針は瞬間的に刺されるだけだが、その瞬間、かなりの重苦しい痛みを…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺の診察と超音波検査

 KGさんに届いた前立腺がん検診の結果は、「要精密検査」だった。前立腺がんで増えるPSAの数値が15と記載されていた。  通常、PSAの値が4以上で前立腺がんの可能性があるとされ、精密検査が必要ということになる。10以上の場合は、がんの可能性はかなり高いと判断される。KGさんの数値は15だから、がんの可能性がかなり高いことになる。…
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がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~初めての前立腺がん検診

 「血液検査で前立腺がんが見つかる」という。KGさんにとって初めての、新しく始まった前立腺がんの検診だった。それまで、年1回定期的に欠かさず受けて来た健康診断だが、その中に追加されることになった検査項目である。KGさんは、早速、申し込んだ。  前立腺がん検診は、前立腺がんのマーカーであるPSAを血液検査で調べる。そのために特別な採…
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