テーマ:がん治療

サルビアの会6月患者会(その4)

 YGさんが言います。 「私も慢性肝炎が治るからと、インターフェロンの注射を勧められたことがありました。でも、私の知っている人の話で、その注射で2人死んだ人がいると聞いたので、インターフェロンは止めたんです。治療して死んでしまうんじゃ、たまりませんから」  私が答えました。 「そうですね。インターフェロンは、副作用が必…
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サルビアの会3月患者会(その1)

 肝臓がんを再治療中のYGさんは言います。 「私はもう治療はいいと思ってるんですけどね。娘が先生と話をして治療することを決めたようなんです。それに先生は、そのうちに検査をするといいます。でも、検査をしてもいつもちっとも話をしてくれないんです。ですから、検査を受ける気にもならないんです」  私が聞いた。 「それで、今の具…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~UEさんの思い

 UEさんは続けた。 「息子は私の介護にはまったく手出しをしてくれません。でも、日曜日にディズニーランドに行ったらしく、夜に帰って来て、私の枕もとにそっとお土産を置いて行ってくれたんです」 「母親を介護するのは気恥ずかしいんでしょう。よく分かります。年頃ですからね。でも、私を気にかけていてくれたんです。それが分かっただけでう…
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サルビアの会2月患者会(その3)

 IDさんは言います。 「でも、夫になにをどうしてやったらいいのかが分からないんです」  私は言いました。 「大事なのは、ご主人の望むことがなにかを考え、それに合わせてやっていくことだと思います。ご主人のがんは残念ながら、治らない可能性が高いと思います」 「それをしっかり頭に入れておく必要があると思います。それを…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~訪問看護師の思いやり

 訪問看護師は週3回来ることになった。訪問看護のない日の点滴の管理はご主人の当番である。  ご主人にとって、点滴の取り替えも鼻から入った管から出る排液の管理も、それほど難しいことではなかった。ただ、毎日同じことをくり返しても、なにも変わりはなかった。  訪問看護の日、訪問看護師はご主人に言った。 「お父さん、少し気を紛…
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サルビアの会2月患者会(その2)

 治りますよねというのは突然の質問でしたが、私は間を置かず答えました。 「治るという希望を持ってやるしかないですよ」  TJさんは、私よりもはっきり言いきりました。 「治すという気持ちでやらないとだめですよ。大事なのは、あきらめないことです。あきらめたら、そこで終わりです。なにも起こりません。あきらめずにやっていけば、…
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サルビアの会2月患者会(その1)

 今回は大雪の降った翌日で約20cmの雪が残る中での開催のため、参加者は食道がんの治療を一通り終えたTJさんと肺がんのご主人を介護する初めての参加のIDさんの二人でした。  IDさんは言います。 「主人は魚釣りが大好きで、その日もいつもと変わらず釣りに行きました。ところが、出かけてまもなく足を引きずって帰って来たんです。腰と…
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サルビアの会2月家族会(その2)

 MYさんは続けます。 「がんの痛みは本当につらい痛みです。モルヒネでやっと落ち着きました。私も、最初はモルヒネを拒んでたんです。モルヒネを始めたら、もう人間じゃなくなってしまうような、死んでしまうような気がしたんです。麻薬イコール死というイメージです」 「麻薬と言われたための誤解ですね。でも、モルヒネでやっと痛みが治まった…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~UEさんに続いた悲しい出来事

 私が帰ろうと訪問車に向かおうとした時、UEさんのお母さんが玄関から出てきて言った。 「娘は、ずいぶん大変な状態のようですね?あとどのくらい持つんでしょうか?半年ですか?1年ですか?」  私は、どう言うべきかを考えながら口を開いた。 「そうですね。このままなにも食べられない状態が続くと、たとえ点滴を続けても2か月前後で…
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サルビアの会2月家族会(その1)

 1月は休みでしたので、久しぶりの家族会です。  今回は、久しぶりにAYさんが参加しました。ご主人が昨年小腸がんで亡くなりました。腸閉そく症状が続いていましたので、食事を摂ると腹痛が始まるということをくりかえしていました。AYさんは言います。 「最期は麻薬で痛みを取ってもらいましたが、なんだか人が変わってしまったようでしたね…
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サルビアの会1月患者会(その4)

 MYさんが120歳まで生きると言ったのを聞いてTJさんが言いました。 「MYさんは、そうやって言い切るのがいい。ふつうはだれもがためらうようなことを、MYさんはためらわずに言い切ってしまう。それがいいんです。MYさんの好きな本から抜粋した箇条書きを見せてもらって、私は元気になりました」 「『脳をポジティブにだます』と言うん…
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サルビアの会1月患者会(その3)

 NRさんは言いました。 「私は、幸せなことに夫がいろいろと協力してくれるので、なんとかできているようなものだと思います。じつは、きょうは私の83歳の誕生日なんですが、夫が私のために赤飯を炊いてくれたんです」  それを聞いて、HSさんが言います。 「それはうらやましいですね。私なんかは、がんの治療が終わって家に帰ったと…
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サルビアの会1月患者会(その2)

 NRさんはさらに言います。 「じつは、いろんなことが心配で眠れない日が続いています。ですので、睡眠薬を飲むことになりました。それを飲めば眠れるんですが、そのまま飲み続けると死ぬまで飲まなければならなくなるんじゃあないかと、さらに心配になってしまうんです」  これには私が答えました。 「睡眠薬は、必要な時には飲み続けて…
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サルビアの会12月患者会(その2)

 これを聞いて、食道がん放射線治療後のTJさんの奥さんが言いました。 「主人も早く手術をしてもらってしまったほうが、さっぱりしていいと思うんですけどねえ。それに少しでも若いうち、体力のあるうちのほうがいいと思うんです」  奥さんの言うのを聞いて、しばらくしてからTJさんご本人が口を開きました。 「外科の先生は、手術の前…
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サルビアの会12月患者会(その1)

 肝臓がんの治療を終えたYGさんが、最初に言いました。 「やっぱり私の肝臓の写真を見ると小さなカゲが残ってたんです。だから、治療が必要ということになったんですが、先生は手術がいいと言うんです。でも、娘が主治医と話をして、結局手術はしないことになりました」 「このまま、少し様子を見て、もしそのカゲが大きくなるようなことがあれば…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~病理とCT検査の結果

 内視鏡検査の時につまみ取ったUEさんの胃の一部は、病理検査にまわされた。この検査で、病気の本態が確認できる。がんかどうかの確認をするのである。  UEさんの検査結果は、胃がん、それも最も悪性のスキルス胃がんだった。  スキルス胃がんというのは、通常の胃がんがかたまりをつくり、こぶのように大きくなり、そのてっぺんが胃潰瘍のよ…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~内視鏡検査を受けて

 UEさんは、内視鏡検査は初めてだった。しかし、検査医の腕がよかったからなのか、のどの麻酔がよく効いて、ひどい吐き気を感じることなく検査は進められた。  検査を始めてから少しのところで、検査医は言った。 「胃の出口とその近くのところが狭くなっています。このために食べたものの通りが悪くなっているんです。ここから、一部をつまみ取…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~胃の内視鏡検査へ

 担当医は言った。 「まず、胃の内視鏡検査をやりましょう。それから、おなかのCT撮影の予約もしてください。きょうは血液検査をしておきます。結果は、後日お話します」 「とりあえず、胃酸を抑える薬と胃腸の動きをよくする薬を出しておきます。胃腸の動きがよくなれば、便秘もよくなっていくと思います。それに、消化のいいものを食べていてく…
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どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~いままでにない便秘

 UEさん(41歳)は、最近、便秘気味なのが気になっていた。いままで、UEさんは便秘で悩むことなどなかったからだ。  まもなく、おなかが張って気持ちも悪くなってきた。UEさんは、便秘ってこんなに不愉快なものなのかとつくづく思った。それにしても、少し食べるとすぐにおなかがいっぱいになって吐き気も催す。  このことをご主人に話す…
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サルビアの会11月患者会(その3)

 つぎに、肝臓がん治療後のYGさんが言いました。 「私は肝臓がんの2回目の治療を受けたばかりですが、この間診察を受けに行った時に、先生が治療後のCTを見ながら言うんです」 「『おかしいな、ここにあったカゲがない。絶対にあるはずなんだが、見当たらない。今度は、これをやっつけようと思ってたんだが、どうしたんだろう。これは、大学の…
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サルビアの会11月患者の会(その2)

 胃がんの手術後3年半も苦しみながら抗がん剤を飲み続けたUDさんが言います。 「抗がん剤を飲んでいる間は大変でした。眠れないこともたびたびでした。でも私は、眠るときに心地いいことを考えるようにしたんです。そうすると、自然に眠れるようになりました」 「今は、草花を育てています。これは自己満足かもしれないけど、いいんです。きれい…
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サルビアの会11月患者会(その1)

 今回は、肺癌の手術を受けたばかりのAKさんが初めて参加しました。 「私は、先月手術した後の糸を抜いてもらったばかりなんです。手術は思ったほど大変なものではありませんでした。内視鏡を使った手術だったんです。胸に三つの穴をあけただけで済みました。ですから、痛みも大したことなくてよかったんですが、心配になってしまうんです、なんでも」 …
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胸にふたつのしこりが(SSさんの場合)~二人のリハビリ

 SSさんは言った。 「そうですか。でも、リハビリで半身不随は治るんですか?」  私は答えた。 「リハビリはマヒを治すんではなくて、それ以上悪くしないようにするためのものです。マヒは残ると考えないといけない。あなたのよくなった体で、不自由になったご主人を支えなくちゃならない。少し大変でしょうが、頑張るしかないです」 …
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サルビアの会11月家族会(その2)

 がんの患者も家族も、ワラにもすがる思いで、抗がん剤治療を受ける。  抗生剤は病原菌を殺すが、かならずしもすべての菌をころさなくても、われわれのからだが持つ抵抗力が働いて、菌を全滅させる。  もちろん抗がん剤もすべてのがん細胞を殺せるわけではない。だから問題なのである。がん細胞は、少しでも生き残れば、それがかならず増えてくる…
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胸にふたつのしこりが(SSさんの場合)~ご主人に起こったこと

 翌月の外来受信時、SSさんは不安そうに話し始めた。 「先生、主人がお風呂で倒れたんです。暑い日に、これから汗を流してくるって言って出かけたんです。私は、こんな暑い日にわざわざ外のお風呂に行かなくてもいいんじゃないのって言ったんですが、主人は私の言うことなんか絶対に聞きませんからね」 「それで、お風呂で倒れたんです。救急車で…
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サルビアの会11月家族会(その1)

 ご主人を胃がんで亡くしたKHさんは言います。 「主人は優しかったですが、頑固でしたね。抗がん剤は絶対にいらないって言い続けました。ただ、主治医の先生との関係もあったかもしれません。手術をしてもらった最初の先生がよそに行かずそのまま診てくれていたら、違ったかもしれません」 「でも、主人は抗がん剤が嫌いでしたね。がんを殺すかも…
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サルビアの会10月患者会(その4)

 それを聞いてUDさんが言いました。 「それなら、手の回らない職員の代わりにテーブルをふくとか、YGさんのできることを手伝ってからだを動かすようにしたらいいんじゃないですか?」  YGさんが答えます。 「そうなんです。私もそう思って、手伝おうとしたんです。洗濯もののかたづけとか、テーブル拭きとか。そしたら、職員の仕事を…
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サルビアの会10月患者会(その3)

 すると、私の話を聞いてYGさんが話し始めました。 「私は、このごろ長い間じっとしていると、そのあと動き出す時にからだが言うことをきかなくなるのを実感しています。デイサービスに行くと必ずそうなるんです」  YGさんのひと言を聞いて、みんなが聞きました。 「デイサービスは、リハビリをやってくれる所じゃないですか?それなの…
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胸にふたつのしこりが(SSさんの場合)~乳がん手術後の治療

 乳房の全摘術以外、つまり乳房温存手術を受けた場合は、通常、手術のあとに再発予防のために放射線治療を受けることになる。SSさんの場合のように、正常の乳管の中にがんが広がっていることが多いからである。  乳房をすべて取りきってしまえば問題はないが、部分的に切除するだけであれば、乳管の中に取り残しがある可能性が高くなる。そのために、放…
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サルビアの会10月患者会(その2)

 胃がんの治療後8年が経ったUDさんが言いました。 「確かに歩くにはなにか変化を見つけながら歩けば違いますよね。周りの風景やら、鳥やら、歩きながら色んなものが見えるから、それを楽しみながら歩くといいでしょうね」  YGさんは違うようです。 「私は、なにがなんでも歩くんです。杖をついて道路を見ながら歩きます。ころぶと大変…
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