テーマ:膀胱がん

サルビアの会10月患者会(その2)

 IEさんが言います。 「今週火曜日に大学病院に行ってきました。今回は、主治医の先生は穏やかで、『つぎにはCTを撮りましょう』なんて言ってました」 「それはよかったんですが、翌日に寒気がして体の震えが止まらなくなったんです。自分にはなにが起こったか分かりませんでした」 「とにかく苦しいので、訪問看護を呼んだんです。いつ…
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サルビアの会5月家族会(その5)

 そして、膀胱がんのIEさんが言いました。 「私も母方の墓参りをしてますよ。父親は90歳になっても元気ですが、今の私には何の役にも立たない。だから、母方の墓参りです」  さらにIEさんが続けます。 「私はあちこちの病院に行きましたが、関東逓信病院では本当にお世話になりました」 「でも、その入院中、たまに患者搬送用…
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サルビアの会4月患者会(その3)

 IEさんの話は止まりません。 「じつは陽子線治療がいいと聞いたんで、市内の別の病院で相談したことがあるんです。そしたら、その病院の医師の言うことがとんでもないんです」 「『あなたとは信頼関係ができていません。それなのに紹介状なんか書けるわけがないでしょう』なんて言うんですよ。信頼関係を言うのは患者のほうじゃないですか?」 …
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サルビアの会4月患者会(その2)

 つぎに膀胱がん治療中というIEさんが言います。 「私は公民館のポスターを見て来ました」  市役所も公民館も食道がん治療後のTJさんが張ってもらうように依頼したところだそうです。  IEさんが続けます。 「3年前に血尿が出て悪性と診断され、膀胱の全摘を勧められたんですが、膀胱カメラで削り取ってもらって血尿が止まっ…
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サルビアの会9月患者会(その4)

 私が言いました。 「HGさんはいつも再発を心配しておられますが、私はすでに治療を受けた部分の再発の心配はないと思うんです」 「その再発ではなく、いままでなんともなかったところから新たに別のがんが出てくることを考えることは必要だと思います」 「膀胱がんの原因になったものは、HGさんの膀胱粘膜全体にすでにがんの種をまき散…
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サルビアの会9月患者会(その2)

 膀胱がん治療後3年が経つHGさんと肺がん治療後1年のASさんが入ってきました。TDさんが続けて話します。 「いまのところなにも具合の悪いところはないので、おそらく検査の結果も問題はないと思ってますが、もし再発したらどうしようかと自分でその場合の行程表をつくっているんです」 「主治医の先生は、『もしつぎに再発したら手術かな』…
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サルビアの会6月患者会(その3)

 つぎに、膀胱がん治療後のHSさんが私に質問してきました。 「ちょっと話がそれます。私は定期的に膀胱内視鏡の検査を受けて様子を見てもらっていますが、主治医に尿の細胞診はやらないのかと聞いたら、主治医は必要ないって言うんです。どうしてですかと聞くと、それは医師の裁量だっていうひと言で突っぱねられました。細胞診は本当に必要ないんですか…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~最後の入院

 奥さんは自分を責めた。 「どうして起きられなかったのか?あの人を助けられるのは自分しかいないのに」  同時に、確かに疲れ果てている自分の姿を考えた。 「このまま、自分が倒れたら本当にどうしようもなくなる。一度入院してもらうのは悪くはない」  こうして、奥さんは救急車の後を追って緩和ケア病棟に向かった。  …
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~どうしてあの時がんが見つからなかった?

 自分で下半身を動かすことができなくなったKKさんは、どうして自分がこんなことにならなきゃいけなかったのかと毎日毎晩くり返し思う。 「そもそも最初に血尿があった時に、どうして見つからなかったんだ?あの時に見つかって治療されていれば、こんなことにはならずに済んだはずだ」  KKさんは悔しくてたまらなかった。どうして最初の検査で…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~在宅へ

 こうしてKKさんの訪問診療が始まった。定期的に訪問して診療を行うことを訪問診療という。往診というのは、これに対して、定期外の訪問のことを指す。いずれにしても、在宅のまま受けることのできる治療である。  在宅での生活は、KKさんにとって思った以上に楽なものではなかった。ただ、治療を受けることもできずに入院している時の気持ちに比べれ…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~オピオイドによる鎮痛とマヒの進行

 オピオイド貼付剤を使い始めて、KKさんの痛みは楽になった。しかし、それでもときどき強く痛みを感じることがあった。そのため、痛みの強い時に臨時で飲む薬が渡された。これは、頓服で使用するモルヒネ剤である。  貼り薬を使っている時、痛みが強くなったら飲む。痛みを救うという意味で、レスキュー剤と呼ばれる。飲み薬だけではなく、坐薬もある。…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~オピオイド貼付剤の効果

 モルヒネに代表される麻薬製剤をオピオイドという。KKさんに使われたように、この薬は飲み薬で始めることが多い。  主な副作用は、吐き気と便秘である。この副作用は、前もって吐き気止めと便秘の薬を飲むことによって防ぐことができる。  そして何よりも、痛みを抑える力がオピオイドに勝る飲み薬はない。さらに、オピオイドには使用上限がな…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~緩和ケアへ

 家に戻ったKKさんは、リハビリを続けた。  しかし、絶対によくなってやるという気持ちと実際の努力とは裏腹に、左下肢の動きは徐々に悪くなっていた。それまで自分で歩いていくことのできたトイレまでも、妻の介助がないと行けないようになってきた。  さらに、また痛みまでもが悪化した。耐えられないような痛みがときどき背中を襲った。この…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~緩和ケアの提案

 退院後、月に1回の外来診察と自分で行うリハビリを続けた。しかし、思うような改善は得られなかった。  一方、診察の結果も、とくに変わりはないとのことだった。そして、数か月後の診察の時、KKさんは主治医から意外な言葉を聞いた。 「あなたの街に緩和ケア病棟のある病院があるのをご存知ですか?今、あなたに必要なのは、その緩和ケアだと…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~自力でがんを治す

 主治医は最後に言った。 「以前のように月に一度私の外来に来てください。そこで具合いを見て行きます」  主治医の言葉をKKさんは受け入れた。 「わかりました。家で頑張ることにします。長い間ありがとうございました」  KKさんにとって、再発と言われてからきょうまでの時間は、長かったような気がすると同時に、あっという…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~がんを治すための治療への思い

 KKさんは、突然の退院という言葉にまったく納得がいかなかった。 (自分はがんを治してもらいたいと思っているのに、どうして治療を受けることができないんだ?)  KKさんは、たまらず主治医に言った。 「自分の体に悪さをしているがんが残っているなら、それを治してほしいんです。どうして治療ができないんですか?」  主治…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~背骨の転移への手術の効果

 最後の手段として行われた手術も効果はなかった。KKさんの下半身のしびれは続き、とうとう左下肢がいうことを聞かなくなって来た。しかも、同時に痛みがひどくなっていた。  モルヒネ剤を使うことになった。モルヒネ剤の副作用である吐き気と便秘を防ぐ飲み薬とともに飲み始めた。それで痛みは和らいできた。  痛みが楽になったところで主治医…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~脊椎転移に対する手術

 CTを見ると、病巣は脊椎骨をさらに壊し、脊髄を圧迫するまで広がっていた。  主治医は言った。 「KKさん、病巣が脊髄にまで広がっています。このままだと下半身マヒが起こります。もう放射線治療はできませんし、抗がん剤でこれを抑えるのは無理ですから、手術をして脊髄の圧迫を解除してもらうしかないと思います」  KKさんは、い…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~転移治療後の不安な外来通院

 最初に起こった肋骨とその近辺への放射線治療は、今回でこれ以上はできないという極量に達した。  背中の痛みはかなり和らいだが、まだ残っている。しかし、痛みの残る背中にはもうこれ以上放射線治療を行うことはできないという。  KKさんは不安な外来通院を余儀なくされた。  痛みが薄らいだので、主治医は次の治療のことは何も言わ…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~続く骨転移の痛み

 KKさんが心配した通り、ひと月もしないうちにまた痛みがつらくなって来た。結局、もう一度放射線治療をやるのがいいということになった。放射線治療と並行して抗がん剤治療も行われた。  この治療によって痛みはほぼ消失したので、退院して様子を見ることになった。しかし、KKさんは不安でたまらなかった。  退院して3か月後、こんどは少し…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移の再治療

 CT写真を見ながら主治医は言った。 「最初の転移巣のそばの肋骨が壊されているようです。つまり、もとの転移の場所の隣に転移の病巣が広がったんだと思います」  KKさんはたまらず主治医に聞いた。 「最初の転移が完全には治っていなかったんですか?じゃあ、つぎはどうするんですか?」  主治医は静かに答えた。 「こ…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移による痛みの再発

 KKさんが痛みを忘れられた期間は、しかし、たった1か月だった。ふたたびKKさんの背中に、前と同じ痛みが出てきた。  じわーっと続く痛みに加えて、ときどきズキーンと痛む。体の向きによって痛みが変わるような気もする。しかし、じっとしていても、あるいは体をどのように動かしても痛みを感じないことはない。  KKさんは、まだ治ってい…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移の治療の効果

 KKさんには放射線治療と同時に抗がん剤による治療を行うことになった。放射線治療は1日に1回、10分程度で終わる。これを月曜から金曜まで週5回、4週間行った。  抗がん剤治療は、点滴で行った。放射線治療が始まると同時に抗がん剤の点滴治療を行ない、5日間続けた。  抗がん剤の点滴治療には、薬によって違ういくつかの方法があるが、…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移と言う主治医への不満とあきらめ

 KKさんはさらに主治医に聞いた。 「先生、じゃあ、もしもう少し早く手術をしていれば、転移も起こらなかった可能性があるわけですね?」  主治医は答えた。 「そうですね。膀胱がんはすぐに見つかりましたが、尿管がんの発見が残念ながら遅れました」  KKさんは「どうして両方一緒に見つけられなかったんだ?」と思ったが、つ…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移の治療へ

 主治医はKKさんに言った。 「骨が溶けるのは、そこに転移が起こっているからだと考えます。すぐに治療が必要です。転移の痛みを抑えるには、放射線治療が最も有効です」 「とりあえず痛み止めの飲み薬を出しますが、すぐに放射線の治療計画を立ててもらいましょう」  KKさんは、たまらず主治医に聞いた。 「先生、転移というこ…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~肋骨への転移

 CT写真を見ると、やはり第12胸椎と呼ばれる最も下の胸椎につながっているはずの肋骨の端の部分が見えなくなっていた。やはり、骨が溶けていた。  骨折の場合は、骨の輪郭をたどれば、折れた状態がはっきり分かる。ところが、KKさんの骨は折れたのではなく、溶けてなくなっていた。  骨を溶かす病気、それはがんの転移である。がん細胞は、…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~手術後1年が経って

 その後、KKさんは定期的に外来での診察を受けたが、何も異常がなく、また血尿も出ず、1年が経った。  そんなある日、特別なことをしたわけでもないのに、突然背中に痛みを感じるようになった。それまで感じたことのない、背中の奥のほうのジーンとした痛みだった。手術の傷からは離れた場所だったので、手術とは関係がない痛みだとKKさんは思った。…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~手術の結果

 10日後、手術標本の病理検査の結果が出た。顕微鏡を使って行う、がんの詳しい検査が病理検査である。  担当医が言った。 「KKさん、がんは尿管のまわりに広がっていましたがそれほど大きくはありませんでした。ですから、手術で完全に切り取れていると思います」  KKさんは言った。 「よかったです。これで安心ですね」 …
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~手術へ

 引き続いて行われた検査で、やはり腎臓には異常がなく、肝臓や肺などほかの場所への転移も見つからなかった。したがって、すぐに手術が行われることになった。  尿管がんの手術は尿管だけを切り取るのではなく、尿管をそのまわりの組織を切り取り、同時に同じ側の腎臓も摘出する。  尿管のなくなった腎臓は、そこから出た尿を膀胱に輸送する道が…
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もう一度歩きたい(KKさんの場合)~膀胱と尿管のふたつのがん

 KKさんの場合は、膀胱と尿管に同時にがんができていた。  臓器名は違うが、尿管と膀胱は同じ働きの臓器と考えていい。つまり、腎臓からこし出された尿を、尿管が膀胱まで運び、膀胱はそれを排泄されるまで蓄える。いづれにしても尿管と膀胱は尿の通り道である。  したがって、その表面をおおう細胞はいずれも同じ移行上皮細胞と呼ばれる。だか…
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