家族の絆(TNさんの場合)~食道がんの状態と治療

 食道がんも、早く見つかって手術で取りきれれば治る可能性が高くなる。ただし、食道がんが手術で治せるような早い時期に見つかることは、なかなかない。

 すべてのがんに言えることだが、手術で治せるがんは、少なくとも症状のない状態で発見される必要がある。

 そういう症状のない食道がんは、胃の内視鏡検査などでたまたま発見されるものが多いので、食道がん全体から見ると数は少ない。

 つまり、ほとんどの食道がんは、症状が出てから見つかるので、それだけ進んでしまっている。したがって、手術でがんを取りきれる状態ではなくなっていることがほとんどなのである。

 進んだ食道がんは、多くが周囲のリンパ節に転移を起こしてしまっている。

 リンパ節への転移のある食道がんでは、すでに食道のまわりにがん細胞が広がってしまっていることが多いので手術をしても、がん細胞を取りきれないことが多い。

 だから、そのような場合手術してもほとんどが再発する。したがって、取りきれなかったがん細胞をどうやって死滅させられるかが、進んでしまった食道がんに対する手術治療の大きな課題である。

 しかし、手術に合わせた抗がん剤や放射線治療をもってしても、これを完全に解決するには至っていない。

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