家族の絆(TNさんの場合)~二度目の頚部放射線治療と次女の病気

 手術の直後に、すでに頚部には放射線治療が行われているので、腫れているリンパ節のところに限定した放射線照射が行われることになった。

 通院には、次女が毎回付き添ってくれた。この放射線治療は3週間で終わった。

 TNさんは治療が終わった日、最近やせてきたように見える次女に言った。

「私よりあなたのほうが心配だわ。最近食事が進まないようだし、ずいぶんやせてきたように見えるわよ。どこか具合い悪いんじゃないの?」

 次女は答えた。

「お母さん、最近、お母さんのことが心配で眠れないの。それで、食事ものどを通らないの。具合の悪いお母さんに、どう頑張っても私はなんにもしてやれないしね。」

 TNさんは言った。

「やっぱりそうだったの?眠れないのは大変よ。睡眠外来を予約して診てもらいなさい」

 次女は素直に答えた。

「そうするわ。お母さんの具合が悪いのに、私が参っちゃったらどうしようもないもんね」

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