サルビアの会3月家族の会(その3)

 セカンドオピニオンと聞いて、奥さんをすい臓がんで亡くしたTHさんが言いました。

「私は妻のすい臓がんの手術をしてもらうためにがんセンターでセカンドオピニオンを受けたんですが、結局、本人が手術はしないと決めたんです。手術を受けて、そのまま寝たきりになって死ぬのはいやだと言ってね」

「私は、つらかった。手術ができれば、助かる可能性が出てくるんですからね。それを妻は拒否した。でも、妻はすぐに死ぬようなことにはならないと思っていたと思うんです」

「しかし、最後はあっけなかった。胆管がつまってしまって、黄疸が出てきました。それを治すために、ステントが入れられたんですが、またすぐにつまってしまって、入れ替えが必要ということになりました」

「しかし、入れ替え用の別のステントがなくて、2週間ほど待たされました。その間は食べ物も食べられませんでしたから、体力も落ちました」

「そのうちに痛みが出てきて、それをモルヒネで治療し始めたんですが、あまり効かない。それで睡眠剤をまぜたら意識がなくなり、そのまま話もできずにあっという間に死んでしまったんです」

「あんなに早く逝ってしまうことなど考えもしませんでした。妻も同じだったと思うんです。だから手術をしていればよかったと思うんですよ。そうすれば、もう少し長く生きられたと思う。だから、悔いが残っているんです」

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと」(副題「さまざまながんの素顔と元気な患者たち」 )という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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