胸にふたつのしこりが(SSさんの場合)~SSさんの乳がん手術

 乳がんの場合も、他のがんと同様にリンパ節に転移がなければ、手術が第一の選択となる。それですべてのがん組織を取り除くことができれば、完全に治せることになるからである。

 もし、明らかなリンパ節転移があったり、がんが大きくて手術で取りきれない可能性がある場合は、最初に抗がん剤の治療を行って、がんが小さくなったあとに手術を行う。

 SSさんの場合は、もちろん、手術が予定された。手術の前には、それに耐えられるかどうかの一通りの検査が行われる。

 肺や心臓の働き具合を胸部X線写真や肺機能そして心電図検査などで確かめ、肝臓の状態などを血液検査で見るのである。SSさんに、特別な異常はなかった。SSさんには、右の乳房をすべて切り取る手術が行われた。

 乳がんの手術は、早期に見つかるほど乳房を切り取る部分は少なくてすむ。SSさんには、2個のしこりができていた。そのうちの1個は乳首近くにできていたので、乳房全部を切り取る手術になった。

 手術を受けることが不安でならなかったSSさんだったが、SSさんは、手術のきずの痛みも大したことはなく、何よりも手術のあと、なんでも食べられたことがすぐに元気になれた理由なのかと思った。

*このブログが「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」(文芸社)という本になっています。ぜひ読んでみてください。

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