サルビアの会9月患者会(その4)

 ご主人が肝臓転移のある大腸がんの治療を終えたCBさんの奥さんが言います。

「主人が自分で勝手に転移の手術の日を決めてきちゃったんです。肝臓に2か所転移が出てきたって言うんです。肺にも1か所あるらしいですが、こちらはまだはっきりしないとのことです」

「だから、肝臓の転移を手術すると言うんです。私は反対しました。抗がん剤治療も、もう無理だと思うんです。最初の手術の前に、私はもう疲れ切ってしまいました」

 CBさんが続けます。

「主人は、みんなにおれは治ったなんて言いふらしていたんです。でも、やっぱり私が予想してた通り、転移が出て来ちゃいました。それを、主人はまた簡単に考えてるんです」

「来月の末に手術すると言うんですが、今働いているところへ、休暇届を出したらしいんですが、たったの3週間だけだそうです。前の手術の時、どんな痛い思いをしたのか、もう忘れているみたいです」

「これだけでも、私はあきれてものも言えません。いつもこうなんです。近所の人たちからは、だからよく言われます。『ケンカ相手がいていいね』なんて」

「主人はノウテンキ、私は心配性。だからなんですね。仕方がないと言えば、そうなんですが・・・。でも、主人はあまりにも簡単過ぎるんです」

 それを聞いてMYさんが言います。

「でも、何事にも前向きなご主人でいいじゃないですか。CBさんの奥さんが心配性で、いつも悩んでいるような感じのところへ、ご主人もまったく同じだったら、それこそどうしようもなくなってしまうと思いますよ」

「ご主人は、可能性があったら、それに向かって迷わずに進むタイプだから、ちょうどいいと思いますよ。ご主人のやり方を後押しするのがいいんじゃないですか?」

 私も言いました。

「私もそう思います。いろいろ話すと、さらにCBさんを悩ますことになると思いますから、今は、主治医の先生方が手術できるというなら、それに任せるのがいいとだけ言っておきますよ。ご主人の選択でいいと思います」

 CBさんの奥さんは言います。

「そうですか。それなら、そう決めることにします。仕方ないです」

 確かに、肝臓の転移だけでなく、肺にも転移がありそうだということになると、手術をどうするかは難しい判断です。

 私は、もう少し様子を見て、肝臓と肺の転移が、今より少し大きくなっても、他の場所に転移が出て来なかったら、肝臓と肺の両方とも手術をする価値があるかもしれないと思います。

 転移の手術治療は、難しい判断が求められることが多いですので、ある程度、癌の治療に対する経験と勘のようなものが必要と考えます。

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    Excerpt: 茨城県古河市のがん患者会『サルビアの会』に参加してきました。 Weblog: 開業保健師  みんなの“自分らしさ”を大切に racked: 2015-10-01 23:16