サルビアの会5月家族会(その5)

 そして、膀胱がんのIEさんが言いました。

「私も母方の墓参りをしてますよ。父親は90歳になっても元気ですが、今の私には何の役にも立たない。だから、母方の墓参りです」

 さらにIEさんが続けます。

「私はあちこちの病院に行きましたが、関東逓信病院では本当にお世話になりました」

「でも、その入院中、たまに患者搬送用のエレベーターに乗ることがあったんですが、すると時々ストレッチャーに乗せられた具合の悪そうな患者の姿を見るんです。もうそろそろ最期かなって感じの患者です」

「それを見ていて、主治医から残された方法は膀胱全摘だと言われたんですが、手術がうまく行かなくてあんな患者のようになっちゃうんじゃないかって思えてきて・・・」

「これはそろそろここを退散しなくちゃと思ったんです。それで退院してしまいました。ずいぶんお世話になったんですが・・・」

 IEさんが続けます。

「抗がん剤の治療中に白血球が下がって、なかなか増えてこないから輸血をすることになったんです。その時、本当にこのまま裏口から運び出されることになるのかなって思ったことがありました」

「輸血を始めてしばらくしてから、なんかフワフワして息苦しくなってきたんです。その時、いつもニコニコしている先生の顔つきが変わって、『速くしろ』って看護師をどなってるんです」

「なにか大変なことが起こっているという感じが私に伝わってきました。そのあと少しの間、私は気を失ったようです。でも、助かりました。そんなことがあったことも退院するほうに働いたと思います」

 IEさん、輸血でショックを起こしたようです。でも、助かって本当によかったです。まさに命がけで治療を受けてきたんですね。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック