サルビアの会7月家族会(その1)

 子宮がんの再発を乗り越えたMYさんが最初に入って来ました。

「前に患者会に来たことのある大腸がんが副腎に転移したOBさんですが、きのう病院で会って話を聞きました。PETをやることにしたんだそうです」

 OBさんは、その直前に私の外来を訪れ、今後のことを相談に来ていました。じつは副腎の転移を切除したあとに、すぐそばのリンパ節に転移が見つかったのです。

 それをどうすべきか考えているという相談でした。リンパ節転移と判明したあと、すぐに抗がん剤治療を受けました。ところが、治療を始めて間もなく副作用が強く出て、治療にならなかったんだそうです。

 なので、陽子線治療はどうかと考えて大学病院に相談に行ったんだそうですが、転移の場合はやらないと言われてしまったんだそうです。

 残るのは手術だけだと思い、主治医に話したところ、手術は意味がないと言われてしまったということで、今度は大学病御院の外科で相談したんだそうです。

 すると、そこでは手術できると言われたんだそうですが、両極端な考えなので、どうするかを決めかねているということで私のところへ相談に来たわけです。

 その時にOBさんに話したことと同じことを言いました。

「私が転移の手術で意味があると思うのは、まず第一に大事なのはほかの場所に転移がないことですが、もうひとつ大事なのは転移が見つかるまでの期間が長いことだと思います」

「だから、今、抗がん剤ができないなら、そのまま何もせずに数か月間様子を見て、そして新しい転移が出てこないのが確認できたら、手術を受けてみるもいいかもしれないと思うんです」

 MYさんが言います。

「OBさんが抗がん剤を受けたのは2月だったから、もう3か月は過ぎてますね?」

 私が答えます。

「そうですね。だとすると、あと3か月様子を見ると、ちょうど半年になりますから、そのころに転移がほかに出ていないかどうかを見るのがいいんでしょうが、今PETで検査してみるのも悪くないでしょう」

「その結果で考えが変わる可能性もありますし、手術できるということになるかもしれませんからね。確かに何もしないで様子を見るというのは、ご本人にとって一番つらいことでしょうからね」

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