サルビアの会7月患者会(その1)

 今年の夏は本当に暑いですね。この1週間、古河市では35℃以上の最高気温の日が続いています。

 きょうも最高気温が36℃以上という予報が出されていました。 

 肺がんの術後抗がん剤治療を始めたKTさんが最初に入ってきました。

「抗がん剤の点滴治療2回目が終わりました。予想通り髪の毛が抜け始めました」

「来週から3回目の点滴が始まりますので、そのあとにはもっとごっそりと抜けてしまうことになるんでしょうね?」

 KTさんのすぐあとに来た肺がん治療中のSZさんが、あっさりと言います。

「そうね。きれいさっぱり抜けちゃいますよ。でも、ちゃんと元に戻ります」

 SZさんと一緒に入って来た乳がん治療中のKMさんには、私が聞きました。

「KMさんは手術の前に抗がん剤の点滴をやったんでしたよね?髪の毛はどうでした?」

 KMさんが答えます。

「そうですね。私も全部抜けました。今でもウィッグを着けています。でも、だいぶ元に戻ってきました」

 帽子を取りながらKTさんが言います。

「こんなに抜けているんです。だから、いつも帽子をしたまんまです」

 私が言いました。

「そんなに抜けたという感じはしませんよ」

「それに、ここではみんな同じなんですから、帽子はしなくても構わないんじゃないですか?」

「こんなに暑いんですから、帽子は取っていたほうがいいですよ」

 KTさんは苦笑いしながら言います。

「そうですね。帽子は脱いでおきましょう」

 さらに少しあとから入って来た卵巣がん治療後のSGさんと子宮がん再発を乗り越えたMYさんが、この話を聞いていました。

 MYさんが言います。

「私は髪の毛が抜けた時には、髪を切って坊主頭にしてました。そして帽子をかぶってたんです」

「でも、よく帽子をかぶり忘れました」

「街中を歩いていると、いろんな人が私を見てるんです。車に乗ってる人まで私を注目してるんです」

「案の定、帽子をかぶり忘れてました。だから、みんなが私の頭に注目してたんです」

 SGさんも言います。

「私はカツラをかぶっていました」

「ある時、一緒に外に出た夫も一瞬私が分からなくなったようでした」

「『おっ、お前だったか?』なんて言うことがありましたよ」

 女性にとって髪の毛は本当に大事なものですね。

 それがなくなることへの不安と、なくなっていく時の憔悴感、

 そして本当になくなってしまった時のそれぞれの工夫、どれもが大事件です。

(つづく)

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