サルビアの会11月患者会(その1)

 友愛記念病院のがんサロンが久しぶりに開催されたと言います。

 そこに参加してサルビアの会を紹介されて初めて参加したIKさんが言います。

「私は舘林の慶友病院に通っていたんです」

「それで、今年の5月に何年振りかで行って撮ったCTで肝臓と骨にカゲがあるって言われました」

「その後、詳しい検査を受けて、胆管細胞癌と診断されたんです」

「治療はこちらで受けることになって、友愛記念病院でやることになりました」

「そこで抗がん剤しかないと言われて、9月から始まりました」

「2週間に1回の点滴で、間に1週間あけてくり返しています」

「もう6回やりました。だるいです。それに食欲がない」

 IKさんが続けます。

「これじゃあしょうがないと思って、先生に話してがんセンターへセカンドオピニオンをもらいに行ったんです」

「がんセンターなら、抗がん剤治療だけじゃなくて手術をしてもらえるかもしれないって思ったんです」

「今診てもらってる先生もはっきり言いますが、がんセンターの先生もはっきり言いますね」

「びっくりしました。こう言いました」

「『手術はできません。この状態だと、長くてあと2年の命でしょう』って」

「私のかすかな望みは完全に打ち砕かれました」

「まあ、私が甘かったんです。手術をしてもらえるかもしれないなんて思った私が甘かった」

「手術ができないってのは、こちらで初めから言われていたことだったんです」

「だから、抗がん剤治療を始めた」

「何もしなければ、あと6か月の命でしょうとも言われました」

「それで完全に参ってしまいました。毎日グータラしてます。どうしたらいいんでしょう」

 私が聞きました。

「IKさんはどうしてもらいたいんですか?」

 IKさんが言います。

「えっ、それが分からないから聞いたんです」

 私がくり返しました。

「いえ、IKさんにはこうしてもらいたいって気持ちがあると思うんです。私はそれがなにかと聞いてるんです」

 IKさんは言いました。

「じつは私の夫が、50代の若さで肝臓がんで死んだんです」

「それを見てました。最期は痛みがつらくて、モルヒネの点滴をずっと続けっぱなしでした」

「それでも痛がっていたんです。それを思い出すとつらい」

「私は最後に痛みで苦しむことには絶対になりたくないんです」

「人間は必ず死にます。だから、命があと2年でも構わない」

「でも、痛みで苦しむのだけはご免です」

(つづく)

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