サルビアの会12年10月患者会

 今回は新しい参加者が二人。

 最初の方は、小腸にできたがんを手術したというAYさん。小腸にできるがんは珍しいです。小腸は食べた物がすぐに通り過ぎてしまうので、食べ物の中に含まれるがんの原因になる物質が悪さをするヒマがないからです。

 しかし、AYさんにとっては珍しいかどうかは問題ではありません。当然ですが、実際に小腸にがんができてしまったのですから、そのがんがどうなるかが一番の問題です。

 おなかの痛みが最初の症状でした。それでも、なかなか原因が分からず、大学病院でやっと診断がつきました。

 手術を受けましたが、すでにがんはおなかの中全体に広がっていたといいます。すぐに抗がん剤の点滴治療が行われましたが、吐き気がひどく、中止せざるを得なかったとのことです。

 その後、現在は5種類の薬を飲んでいますが、抗がん剤は飲んでいないとのことでした。しかし、味覚がなくなり、食欲も低下、全身の脱力感が続き、歩くのもつらいといいます。

 主治医は、「小腸のがんは珍しいので、治療の経験がない」と言い、「大腸がんの治療と同じ治療をする」と言って抗がん剤の点滴をしたということでした。

 もしそうならば、大腸がんの治療で使われる飲み薬の抗がん剤がありますので、それを使うのはどうか主治医に尋ねてみるのもいいでしょう。

 TS-1という飲み薬の抗がん剤ですが、これも副作用がひどい場合があります。しかし、実際に飲んでみないと、副作用も効果もどんな具合か分かりません。少しでも効果の期待できることはやってみて悪くないと考えます。

 二人目は、今年の夏に健康診断で食道がんが見つかったTJさん。抗がん剤の点滴を2回済ませたと言います。

 最初に近くの病院で内視鏡カメラの検査を受け、治療は大学病院で受けることになったのだそうです。近くの病院での検査で大きくえぐれたようにはっきり見えた病巣が、2回目の検査の時には、くずれていてよく分からなくなっていたと言います。

 Ⅲ期以上のがんのため、抗がん剤の点滴治療をやることになったとのことです。自分にとってがんを治すには抗がん剤の治療しかないと思っているので、副作用が出ても、すべて耐えて頑張るしかないという気持ちだと言います。

 実際に、2回受けた抗がん剤治療では、思ったほどの副作用はなかったとのことです。

 TJさんは、「iPS細胞の研究が進んだように、がんの研究も進んで、このタイプのがんにはこの抗がん剤を使えば必ず治るというような時代にならないかと考える」と言います。

 その通りですね。それは、だれもが考えることだと思います。がんの研究は少しづつ進んでいますから、そういう時代の来るのも間近かもしれません。

 がんのことを考えると暗くなるばかりでしょう。悪いことはつぎつぎと脳裏に浮かんで来るものですから、がんについて考え出すと悩みは深まるばかりです。

 しかし、悔やんでいてもいいことはひとつもありません。反対に、いいことを考えるほうがどれだけプラスになるか分かりません。

 今、元気でいること、始まった抗がん剤の効果が出てくること、近いうちにもっと効果のある抗がん剤が開発される可能性のあることなど、プラス思考で考えることのできることはたくさんあります。

「カラ元気でもいい。元気にしていればこそ、人が集まって来てくれる。元気にしていないと、人は自然に寄り付かなくなってしまう」と言って、元気に亡くなって行った方を思い出しました。

「がんなんかに負けてたまるか」のKNさんです。

*このブログが「がんになって分かったこと」(文芸社)という本になっています。読んでみてください。

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