サルビアの会12月患者会(その4)

 私が話しました。

「じゃあ、一度抗がん剤治療をやめてみたらいいんじゃないですか」

「期間を決めてやめるんです。たとえば、3か月間とか6か月間とか」

「抗がん剤治療をやらなければ、まったく普通の生活が送れます」

「以前、私のところへ相談に来た肝臓に転移のある膵臓がんのひとがいました」

「自分はもう抗がん剤治療を受けるのをやめようと思うがどうかと相談に来たんです」

「副作用が強いのに、肝臓の転移が小さくならなかったので、そうしようと思ったと言います」

「私はそれがいいと答えました。その人はそれを聞いて、そうしますと帰って行きました」

「そして半年後、私の外来診察室へその人が大きなキャベツを抱えて入って来たんです」

「『元気になりました。それで無農薬のキャベツをつくったんです。間違いなくおいしいですから食べてください』って」

「残念ながら、その半年後に亡くなりましたが、半年間は何もなく元気にいられました」

「それを考えるとMMさんもおそらく半年くらいは問題なくいられると思います」

「だから、その半分の3か月ならば、まったく問題なく行けると思うんです」

「もちろん、その間に肝臓の転移の大きさを調べて行くのがいいと思います」

「そして、急に大きくなるようなことがあれば仕方がないですから、抗がん剤治療を再開すればいいでしょう」

「もし、そんなに変わりがないならば、そのまま治療せずに行けばいいと思います」

「そして、3か月後に抗がん剤治療を再開するんです」

「そうすれば、まったく普通の生活を数か月間は送れますよ」

 それを聞いて、MYさんが言います。

「自分も抗がん剤治療がいやで、ずっと拒否してました」

「あとで苦しむことにはなりましたが、後悔はしていません」

「MMさん、治療がいやなら、しばらく休んでみるのがいいんじゃないですか?」

 私が言いました。

「もちろん、主治医の先生はダメと言うに決まっています」

「だから、MMさんの気持ちをどう主治医に伝えるかが問題です」

「どうしても副作用がつらいので少し休みたいと思うなどの理由をはっきり言うのがいいと思います」

 MMさんはそうしてみましょうとうなづきましたが、実際にどうなるでしょうか?

 次回のサルビアの会でその答えが聞けるはずです。

 すると、MMさんが突然私に聞いてきました。

「末期がんて、どういうのを言うんですか?」

 私が答えました。

「もうなにも治療の方法がなくなった状態で、長くても半年以内の命という状態ですよ」

「通常なにも食べられなくなると、早くて1週間、長くても1か月間の命です」

「ですから、食べられなくなった状態と言うのが本当の末期の状態と言えると思います」

 MMさんが言います。

「じゃあ、私は末期ではないですね?」

 私が言いました。

「もちろん。まだまだやることがありますよ」

 1月の第1土曜日は正月ということで休みます。

 ですので、次回のサルビアの会は第3土曜日になります。

(12月患者会終わり) 

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